前回の話はこちら
心地よい会話を成り立たせるには、聴く人の役割も重要。
ここでどう聴くかで、相手がこちらに抱く印象はガラッと変わるのだとか。
ここで「人の話聴けてる度チェック」!
・人の話を聴くときは、相手の顔をちゃんと見る
・人が話している時は、割って入らないようにしている
・聴いている時は、意識的に相槌を打つようにしている
・複数の人と話すときは、聞き役に回ることが多い
・話の途中で疑問が出てきても、区切りのいいところまで聴く
・話を聴いている時は、スマホを手の届く位置に置かない
・自分とは違う考えだと思っても、相手の話を否定しない
・人から相談されやすい方だ
・話を聴いた後は、相手の表情がスッキリしている
・知っている話題でも、相手の話を最後まで聴く
※チェックの数が多いほど、聴き上手への道が近い
コミュニケーションは双方のやり取りによってこそ成り立つもの。
話すことに苦手意識があるなら、まずは受け取る側に回ってみるのもひとつの手。
コミュニケーションの基本=聴くこと。
「何を話せばいいのかわからない」「自分の考えをうまく伝えられない」そんな思いから
コミュニケーションに苦手意識を持っている人も多いのでは。
場を盛り上げる話術も能力の一つですが、それ以上に大切なのが相手の話をしっかり聴くこと。
私たちは、じっくり話を聴いてくれる相手に心を開き、信頼感を抱くもの。それこそが
良好なコミュニケーションの基本。
聞くのではなく、聴くことが大切
「聞く」はただ単に音を聞く行為を指し、「聴く」はより注意深く耳を傾けてきくことを意味するという。
なんとなく聞くのではなく、相手がどんな思いで話しているのか、耳と目と心を開いてじっくりと聴く。
すると、相手の心が見えてくるはず。
自分の意識の100%を相手に向けて
相手の話を聴いている間、うんうんとうなづけることもあれば、なぜだろうと疑問を感じたり、こうなんじゃないのかなと判断したりしていませんか。
実はそうなっているときは自分に意識が向いているため、相手の話を充分には聞けていないそう。
また、「今日失敗しちゃって…」と話す人に「なぜ失敗したの?」と話をさえぎってたずねたり、同じ失敗を繰り返さないよう励ましたりしたことはないだろうか。
でも本人はすでに反省しているからこそ落ち込んでいるのかも。こんな相手に対して
まずできることは、聞き役に徹して気持ちに寄り添い、ありのままを受け止めること。
そのあとは本人が解決方法や対処法をみつけていくもの。
このように聞き役に徹することを「傾聴」という。傾聴とは、自分の意識を100%相手に向けて聴き、理解しようとすること。
こうすることで相手がどんな状態に置かれているかがつかめる。
逆に、話し手の方は自分の思いをわかってもらえることや、ひとりで抱えていた悩みを手放せることに嬉しさを感じているはず。
さらに、言葉にすることで自分を客観的に振り返ることが出来、本当の気持ちに気づくほか、頭の中が整理できるきっかけにもなる。
よく聴けば、相手に共感できる
傾聴ができれば、相手との共感が得られる。
「共感」=ともに通じ合っている感覚のこと。コミュニケーションで重要な感覚。
相手がつらい思いを打ち明けてくれた時、「その気持ちよくわかるよ」と伝えた経験はありませんか。
相手を思いやる気持ちはとても大切ですが、同じ経験をしない限り、相手がどんなにつらい思いをしたかは、はかり知ることが出来ないもの。
大切なのは相手の気持ちを尊重して寄り添うこと。
「今、つらいんだね」と相手の言葉をそのまま反復してみる。
すると話す人は「この人はちゃんと自分の話を聴いてくれている」と感じ、信頼関係を作ることが出来るそう。
心と心が通じ合う理想的な関係へ
共感によって信頼関係が築けると、よりよいコミュニケーションを保つことが出来る。
一方、相手は自分を理解してくれる味方がいつも近くにいることに、心強さを感じることでしょう。
相手の話を聴いてるようで、充分には聴けていなかったことがわかりました…
これから「聴く」時には、自分に意識が向かないように注意してみようと思います。
次回は、さらに話をうまく聴くコツをまとめたいと思います。