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このシリーズの①話はこちらから
まずはいつも通り、セルフチェックを。
・あなたのひとことで気持ちがらくになったとよく言われる
・元気のない友達にはすぐ声を掛ける
・身近な人が落ち込んでいる時は何となくわかる
・相手が悩んでいる時は、まず聞き役に徹する
・包容力があるほう
・普段の会話は聞き役にまわることが多い
・相手が悩みを打ち明けてくれるまで気長に待てる
・人によって励まし方を変えている
・失敗した人に「もっとがんばれ」は禁句だと思う
・落ち込んでいる人に、自分の意見を押し付けない
チェックが多いほど「励まし上手」だと言える。
相手の事を思いやりながら励ませている?励ましているつもりで、実は自分の意見を押し付けていた…ということ、ないだろうか?
大切な人を励ましてポジティブになる手助けをするには、どうすればいいのか。
まずは「話を聴く」ことから
周りの親しい人が落ち込んでいたら?励ましの言葉をかけたりアドバイスしたりすることは大切だが、それが自分の価値観の押し付けやプレッシャーになることもある。
最初にしてあげたいことは、その人の話を聴くこと。
悩んでいることや気にしていることを口に出すことで、相手は心に抱えていた荷物を下ろすことが出来る。
相手の頑張りをねぎらおう
相手の気持ちに寄り添って話を聴くことが出来たら、次のステップは「ねぎらう」こと。
相手がどんな思いをしてきたのか、苦労や気持ちを考えて思いやりの言葉をかけることで、相手の存在や努力を認めるという行為でもある。
「一生懸命がんばってきたんだね」と、今までの努力を認めてあげることが相手をいたわることになる。
ここで忘れたくないのは、相手に寄り添い、相手のペースに合わせること。
できごとに「ポジティブな意味づけ」をしよう
ねぎらった後は、相手を悩ませていることにポジティブな意味づけをして元気づけよう。
なぜなら、すでに起こってしまったできごとは、今から変えられないから。
でも、事実は変えられないけど、解釈は変えることができる。
例えば、仕事が思うように進まず、悩む家族にねぎらいの言葉をかけることができたら、次はこんなひとことを。「きっと違う仕事でもこの経験が生きるはずだよ」。この言葉で相手が前向きな視点を得られたら、「大変」「つらい」というネガティブな思いから解放されることだろう。
そして、ネガティブにとらえていた悩みが、むしろ自分にプラスになることなんだと思えると、自然と意識もポジティブに変わっているはず。
このように、もともと持っている枠組みを外し、別の枠組みで見直すことを「リフレーミング」という。
どんなことも、視点を変えればポジティブな面が必ず見つけられる。
一見、ネガティブにとらえられることも、ポジティブに受け止められるよう手助けすることこそ、最大の励まし。
「リフレーミング」のポイント
ポイントは頭をやわらかくして、新しい解釈をつけてみること。
1,「他にどんな状況なら役立つのか」を考えてみる。
(例)言うことを聞かないでテレビを見続けるこども
→集中してテレビをみることを勉強に集中する場合に置き換える
→集中力が働き、勉強で成果を上げられる…別の状況に当てはめることで、能力を発揮する面をみつける。
2,「プラスできる意味や価値」を考えてみる
もうひとつは、他にどんなポジティブな意味や価値があるのかを考えること。
(例)こどもがテスト勉強に励んでいたのに、いい点数が取れなかったとき
→「一生懸命頑張ってきたのに、残念だったね。この悔しさが、次のテストのときに力になるよ。(ほかに失敗は成功のもと、挫折は結果を出す人が歩む道だ、などなど)」と声掛け
→失敗や挫折は何かを学べる新しい機会だと考え直す手伝いに。
大切な人を前向きにする方法・フレーズ
1、ポジティブな意味づけ
前述のように、言葉が持つネガティブなイメージをポジティブに変えることで、状況を前向きにすることが出来る。相手がネガティブに考えていることにポジティブな意味づけをしてあげる。
2、「〇○のおかげで」
ネガティブに感じられる出来事も、「おかげで」をつけることで比較的容易にポジティブな価値や意味づけを考えるきっかけに変えることが出来る。
3、「〇○だからこそ」
ネガティブな出来事に「だからこそ」をつけると、そのできごとからポジティブな機会をみつけるきっかけに。「~したからこそ~な気持ちになれる」のように、ネガティブなできごとをステップにして、未来へとつなげる機会にすることができる。
4、「大切なのは…」
ネガティブなできごとに「大切なのは…」をつけると、物事の本質や、目の前に起こっている現実以上に大切なことを考えるきっかけになる。例えば、「大切なのは、いい点数をとることだけじゃなく、『自分なりにがんばった』と言えるかどうかなんじゃない?」のように、目の前の状況に左右されずに「本当に大切なこと」への気づきを促せる。
5、名言の力を借りる
相手が尊敬する人やあこがれている人の名言を引用しながら励ますのも効果的。例えば、ディズニー好きなら、「あなたのだいすきなウォルトディズニーはこう言っているよ。『失敗から学びを得て、また挑戦すればいいじゃないか』ってね。」のように。
6、ネガティブな思い込みをひもとく
具体的な理由はないのに、漠然とネガティブな考え方にとらわれている人には、「質問力」を生かそう。なぜそう思うのかを聞きながら、ネガティブな思いをひもとこう。質問に答えているうちに、自分が悪いように思い込んでいたことに気づけるよう手助けを。
心に響く励ましフレーズ
どうしたの?大丈夫?
自分を気にかけてくれているんだと、相手に気づかせるフレーズ。相手の気持ちを安らかに。
つらかったね。大変だったね。
つらさや大変さを理解していることを伝えるフレーズ。相手はうれしい気持ちに。
今までがんばってきたんだね。
悩んでいる人は、今まで努力し続けていることを忘れずに。そのがんばりをねぎらってあげよう。
いつでも話してね。
悩みやつらさなど、本音は口にしにくいもの。思いやりを込めて言葉をかけてみる。
相談してくれてありがとう。
相手が自分を本当に信頼してくれているからこそ打ち明けてくれたのだと認識しよう。
明日はきっとよくなる!
悩んでいる人は、困った状況からずっと抜け出せないと思って落ち込みがち。明日への希望となるフレーズで励まそう。

励ましフレーズ、参考になりますね。
言葉遣いをネガティブからポジティブに変えると、自分の意識も何だか前向きに変わる気がします。
最後までお付き合いくださりありがとうございました!
次回は、イライラをどうやってコントロールしたらいいかをまとめます!
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相手になんて言って声を掛けたらいいのかわからないときってありますよね。
そんなときにはどうすればいいんだろう?